世界放浪中
世界放浪中
社会人を1年ちょっとでやめて世界を旅する友人K

やつは・・・・

いまはタイにいるらしい。
ガラスクラッシャーK
ガラスクラッシャーK
キャッチボールの休憩中のこと。

友人Kが体育館の壁に向かって球を投げている。

ガラス窓の近くの壁に向けて投げている。

オレ「わるなよ~」

K「わらねーよ」

パリーンッ

言ったそばからガラス割り。軽い音を立てて砕け散ったガラス。

そんな彼は23歳。今年で24歳。つまり新年早々厄がきた。

違う、これは完全にKが悪い。厄じゃない。割れると予想できたのにやっていたKが悪い。




現場を見ていると大笑いできるけど、文にすると単調なもんだ。
年齢と風格を感じさせる同じ年の背中
年齢と風格を感じさせる同じ年の背中
年齢と風格を感じさせる同じ年の背中
 男の背中はあらゆるものを語る。

 年齢、生き様、精神状態……

 彼の背中が語るのは何か?

 水面を見つめる彼の背中はここではないどこかを求めているようにも、あるいは現実から目をそらし水面に映し出された別の世界を見ているのかもしれない。

 座り込む彼の背中には何がかぶさっているのだろうか。生きることに疲れ果て、世界に絶望し、それでも行き続けようとすることからくる疲れだろうか。

 森の深くへと進みゆく彼の背中は語っている。世界に対する絶望を。内に立てられた心の芯はすでに折られ、体をも蝕み始めている。森の深くへ足を踏み入れた先に彼が求めるものはあるのだろうか。

 いったいいくつの年月を重ねてきたのだろうか?

 いったいどれほどの苦難を乗り越えてきたのだろうか?

 あらゆる知識を詰め込み、世界に対する考察を重ね、絶望に立ち向かった背中も今は蔭りが落ちる。

 彼の背中は語り続ける。彼の生き様を。彼の哲学を。生きてきた年月を。





 オレと同じ歳でありながら、その背中は倍以上の年齢を感じさせる。しかし、ハンドルを握ればその目は輝き、座席と向き合ったその背中は急激に力を増していく。その運転は何かを突破することを望むように、あるいは生き急ぐかのように速度を上げ続け、他車の間に割り込み、追い抜きをかけていく。鈍い車があれば罵声を浴びせか、自分よりも早い車にはのろいをかけようとする。


 どちらの背中も彼のものである。その背中と座席との距離が開くほど急激に歳を重ねたようになるそんな彼は現在23歳、大学院生。









 次回「カメラに写ってはまずい素顔を持つ男」につづく……?
脚色たっぷり「愉快な友人」紹介 ①
 ジョジョにあこがれ、そのキャラクター達の魅力の虜になり、そして少しでも彼らのようになるために「ジョジョ立ち」の訓練に励む彼は現在社会人一年生。入社直前の彼の口癖は「三年で技術や人脈を手に入れ、各種資格を取って辞めてやる。そんで海外を二年放浪して見識を広め、帰国と同時に作家デビューだ。」

 外見は見てのとおり眼鏡装備の仮面(?)着用。物腰は柔らかく、体は滑らかな曲線によって各部がつながっている。今回ブログに紹介記事を書くにあたり許可を求めたらあっさりと了解をくれる太っ腹さ。しかも目線処理やモザイクなどは一切不要でそのまま掲載可とまでいう。大物です。

 そんな彼のひそかな野望は山奥の人気のない場所に住処を構え、誰に気兼ねもせず、誰の目も気にせず、自らのありのままの姿で一日を過ごすことだという。

 まぁ、要するに全裸で過ごしたいということ。法が許せば全裸で夜の街を失踪したいとまで行っている。しかしこっちは実現が難しそうということで山奥の住処で、というわけだ。

 彼との縁は小学校の高学年からだろうか。確かポケモンカードを中心に遊んでいた気がする。当時のままの彼の純真な心はその光り輝く芯を隠そうとはせず、そしてその肉体を隠すことをさえもやめ、真実の、そしてありのままの姿をさらそうという。


 ……いつか彼の野望がかなったとき、オレは彼のそばにいるのだろうか (笑)














次回、「年齢と風格を感じさせる同じ年の背中」に続く


                          はず

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