ネットで話題?になっていた漫画を読むためだけにマガジンを買ってみた。
実は初購入。基本コミック派だし、雑誌はネカフェでしか読まないし。

さて、掲載されているのは今週のマガジン、2013年12号。これでも翻案らしいので完全オリジナル版も読んでみたい。

以下、あくまで一消費者としての感想。批評家ぶってるわけではないのであしからず。


面白い作品でも売れる作品でもない、そして、場合によっては掲載した雑誌そのものに批判が来る作品だろう。だが、作品としての重みもあるし、漫画としての魅せ方もうまい。小学生や教師の行動も、倫理的観点から決してあってはいけない状況なのだが、恐ろしくリアルさが出ていると感じる。そういった点で「受賞する作品」である、と納得できるものがある。また、こうした商業雑誌に掲載されるよりも道徳の教材として扱われるほうが向いているのではないかとも思う。(特に5年後の再会部分までにするといっそうそういう感じがある。)


小学生の行動。
集団だからこそ生まれ、醸成される悪意であり、こうした形のいじめはどこにでも起こり得るだろう。焦点を絞るために顔の出るキャラクターは少ないが、<関心を払わない周囲>という表現にもなっているようにみえる。また、いじめの対象者がすり替わり、その行為が継続していく様子もあまりに納得ができる様子だった。


教師の行動。
無責任と切って捨てることは簡単だ。だが、もし自分が教師の立場だったら、と考えると難しい。もちろんきれいごとならいくらでもいえるだろう。しかし、現実として子供たちの行動を変え、状況をよくしていくには・・・と考えると、どのようなことをすれば実効性があるのかわからない。
だが、この教師の行動は一切擁護できない。それだけは断言しておく。
ショウヤに対するいじめも結局卒業まで続きっぱなしだし。


石田ショウヤ(主人公)
まだ救いはあるキャラクターとして描かれている。前半の「いじめる側」としての書かれ方はひどく現実的な人物になっている。「いじられる側」になってからの書かれ方は、少々「漫画の主人公」じみているが、それでもこうでもしなければ物語にはならない。言葉を届け、ノートを渡すために相手を探し、言葉を学ぶ、そうした姿に救いをかんじた。なんせ他の同級生たちはその後がろくに描かれていないし。


漫画として。
読み切りで終わっていい。再開後の青春漫画は正直いらない。高校生になった硝子とショウヤの姿も見たくないわけではないし、連載がされることがあれば、それはそれで障碍者との関係性を描くという意義はあるんだろうが、それではこの読み切りが与える印象を薄めてしまう気がする。


最後に印象に残ったコマ。
・教師の「ったく 誰だよ こんな荷物 寄こしたの・・・」ってセリフ。生々しく大人のエゴが表現されている。
・ショウヤが「イジメに対し心当たりがある人」と問われたときに手を上げかけたコマ(2コマ)。ショウヤがどういった心境で手を上げかけたかはわからない。しかし、少なくとも自分がそうした行動に該当をするという意識があり、「他人事」と切り捨てていないことはわかるシーンだった。
・硝子とショウヤが取っ組み合ってケンカしてるシーンの最後、口元が上がった硝子のコマ。最後の「傷つけあうことでしか伝えられなかった」を表現しているシーン。この一コマには心打たれた。


この作品は作者である大今さんの真のデビュー作ともいえる作品がベースになっているらしい。受賞を狙ってこうした題材を選んだのか、それとも何か訴えたいことがあってこの作品が作られたのか、それはわからない。しかし、この作品に力があることだけは確かだ。これのためだけに雑誌を買う価値はあったと思うし、読めてよかったと思う。
今月のテーマは時間ループ。紹介されているのは桜坂洋の「All You Need is Kill」。ついでに時間ループ関連で浅羽道明の「時間ループ概論」、谷川流の「涼宮ハルヒの暴走」に触れている。

桜坂洋の「All You Need is Kill」はラノベレーベルでの出版→ハリウッド実写映画化というまさかのステップアップをしたことで有名(?)になった作品。読んだことはないが、興味は湧いてくる。


おまけ。
本 よみうり堂
紹介されていた「人類の進化 大図鑑」もよんでみたかいなぁ

最近の読書

2011年11月26日 読書
・ルー=ガルー2
 本屋で偶然発見し文庫版購入。10年の歳月を経ているにもかかわらず、内容的にしっかりと連続し、キャラクターも大きく変化したりしてなかった。
 安心の面白さ。

・東京レイヴンズ1~4
 いい感じ。鈴鹿の今後に期待。一番好きなキャラなんで。

・アスラクライン1~13
 1~13では解決してない問題があるし、あの終わり方はちょっと。1順目に飛ばされたときに杏が「操 非在化」と話してたけど、この操っていったい何者?2順目に来ていた「1順目の操」との関係はいったい?
 面白かったんで続き?に期待。

・迷い猫オーバーラン11
 ベッキー?
 純粋ラブコメの中ではかなり好きな作品。悶える。作品中で主要キャラクターの成長がここまではっきりしている作品も珍しい。メインヒロインが告白済みで、主人公がはっきりしないけど、返事はする、3人に釣り合う男になるってしっかり行動してるのもまぁいい感じ。
 しかし、同じ男を好きになったまま、そしてその気持ちを知ったまま親友という関係を続けられるものなのか?

・あるいは現在進行形の黒歴史5&這いよれニャル子さん8
 安定の続き物。
 「あるいは~」はあと2,3冊かな?
 「這いよれ~」は相変わらずのギリギリ感。この開き直りっぷりがいい。

・魔法科高校の劣等生3
 さてさて、今後はどう進行するのか?ペースアップ希望。

・ソード・アート・オンライン1~8
 「.hack」好きな俺としては、なぜもっと早く出会わなかったのかって作品。オンラインゲームを取り扱った作品の中で、なぜキャラがあんなにも動くのかって疑問に解決をしている。全体を通して魅力溢れるキャラクターとストーリー、熱血、恋愛、泣き、どんどんいける。続きがめちゃ気になる作品。
好きな作品が読めないのはつらい。

ということで雑誌を探してます。リストは下。ちょっと検索すればわかるけど、諸事情により作品が打ち切り、文庫化もされなかった下の話が載っているドラゴンマガジンを探してます。
福島に住んでいたときにブックオフで105円で発見し、10話分くらい持ってたんだけど、雑誌を捨てる際にスキャニングして保存したデータを間違って削除してしまった(泣)。リカバリかけても回復できなかったんで再収集をしたい。
ということでリスト。


気象精霊ぷらくてぃか ミリィの店長修行?
2004.03.30
月刊ドラゴンマガジン 2004年05月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか 赤の岩場救出作戦
2004.04.30
月刊ドラゴンマガジン 2004年06月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか 幼なじみの宴
2004.05.30
月刊ドラゴンマガジン 2004年07月号(文庫未収録)


気象精霊ぷらくてぃか 仁義なき酒蔵破り
2004.06.30
月刊ドラゴンマガジン 2004年08月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか ヒメさま危篤
2004.07.30
月刊ドラゴンマガジン 2004年09月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか 霊眼開花の体験修行
2004.08.30
月刊ドラゴンマガジン 2004年10月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか 学園横断レース
2004.09.30
月刊ドラゴンマガジン 2004年11月号(文庫未収録)

気象精霊記 失敗学 火山で酒豪(レディ)、豪雨!
2004.10.15
月刊ドラゴンマガジン 2004年11月号増刊(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか ユメミの薬学事始め
2004.10.30
月刊ドラゴンマガジン 2004年12月号(文庫未収録)


気象精霊ぷらくてぃか ランティの冒険
2004.11.30
月刊ドラゴンマガジン 2005年01月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか ミリィとユメミの大ゲンカ
2004.12.28
月刊ドラゴンマガジン 2005年02月号(文庫未収録)



気象精霊ぷらくてぃか 魔界から来た留学生姉妹
2005.02.28
月刊ドラゴンマガジン 2005年04月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか 台風でツッコミ実習
2005.03.30
月刊ドラゴンマガジン 2005年05月号(文庫未収録


気象精霊ぷらくてぃか 故郷の味を求めて
2005.04.30
月刊ドラゴンマガジン 2005年06月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか ランティの入学審査
2005.05.30
月刊ドラゴンマガジン 2005年07月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか うららかな試練
2005.06.30
月刊ドラゴンマガジン 2005年08月号(文庫未収録)


気象精霊ぷらくてぃか 見学、気象精霊のお仕事
2005.07.30
月刊ドラゴンマガジン 2005年09月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか ランティの一日
2005.08.30
月刊ドラゴンマガジン 2005年10月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか 近衛修行体験記
2005.09.30
月刊ドラゴンマガジン 2005年11月号(文庫未収録)


気象精霊記 失敗学 産業スパイに熱界雷
2005.10.30
超解! 気象精霊記(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか モカの帰還と大魔学園
2005.10.30
月刊ドラゴンマガジン 2005年12月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃか 修行場連続破壊犯を追え
2005.11.30
月刊ドラゴンマガジン 2006年01月号(文庫未収録)


気象精霊記 失敗学 気象精霊(つわもの)たちの忘年会
2005.12.28
月刊ドラゴンマガジン 2006年02月号(文庫未収録)



気象精霊記 失敗学 裏目怨めの暴走冷却
2006.01.15
月刊ドラゴンマガジン 2006年02月号増刊(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃかPlus イツミ組の日常
2006.01.30
月刊ドラゴンマガジン 2006年03月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃかPlus ランティのお受験
2006.02.28
月刊ドラゴンマガジン 2006年04月号(文庫未収録)

気象精霊ぷらくてぃかPlus 模擬訓練施設の怪
2006.03.30
月刊ドラゴンマガジン 2006年05月号(文庫未収録)



しかし、この作者さん、今年の春に出そうとしていた作品が今回の災害と内容がかぶってしまい出版停止になったそうな。そのせいか新刊が出ない。
楽しみにしているのにな。

ちなみに、情報などはコメント欄によろしくです。
物語は終わらせるのが最も難しい
 旅人よ、心せよ。夜明け前がもっともくらいのだ、と
                       ハロルド・ヒューイック




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 初めて買ったラノベが何かなんてもう覚えていない。

 しかし、己の購入の結果は目の前にある。

 所蔵スペースの関係で売り払ったものもある。ダンボールにつめて保管したものもある。玄関の本棚に移動したものもある。しかし、わが部屋にはいまだに数多のラノベがその存在を誇示している。

   新刊が出続けていればいいさ

   最終巻が出ればいいさ

   第一部完でもいいさ

   何らかの動きがあればのいいさ

   だけどな

   だけど

   エンドマークもなく、続きが出そうな状態のまま放置されるのはつらいんだ




 物語を完結させるのは難しい。作者さんから見ればこんな文句を言われてもって感じなのは想像できる。

 でもな、何の偶然か「次回最終回」みたいになって最終巻が出なかったり、何の理由かわからないまま続きが出ていないのが何種類も手持ちにあると愚痴りたくもなるのさ。

以下そのシリーズのリスト

 ムシウタ …… 漫画の原作で作者さんが忙しいのかな?
 我が家のお稲荷さま。
 召喚教師リアルバウトハイスクール
 涼宮ハルヒの~ …… スケールのでかい「敵」を出しちゃったせいか?
 フルメタル・パニック!
 GOSICK …… 最近角川文庫で販売されてる。続きは出るか?
 神様ゲーム …… この中では最新刊が出たのが比較的最近かな?
 .hack//ZERO …… もうないか。SIGNと感染拡大の間の話なんて
 先輩と僕。 …… スケールのでかい「敵」を出しちゃったせいか?
 天国に涙はいらない
 よくわかる現代魔法 …… この中では最新刊が出たのが比較的最近かな?
 気象精霊記 …… なんかトラブルがあったらしいが詳しいことは不明


 漫画にもいくつかあるんだよな。
 ま、こっちはそのうち。

 あぁ~~~~~~~、続きが読みたい。

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